白浜営農組合の取り組み


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◆テーマ
消費者や地域の
信頼に応えた米づくり

・安心安全な良食米供給と環境
・福祉への参画

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◆背景
津島の神守地域は、古き時代から良食米の産地として知られています。 平成2年に水稲主体の農事組合法人 白浜営農組合を設立し、地域の耕作放棄田や担い手不足等による 水稲田の発生に、集落の中で協力し合い、集落全体で良食な米づくりを目指しています。

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◆具体的な内容
当組合は、15年にエコファーマーに認定され、19年3月現在は、構成員4人、雇用者4人の計8人 (うちオペレーター6人)で活動しています。
当組合は、自家生産の堆肥を使った土づくりを行うなど、化学合成肥料や農薬使用量を抑えた特別栽培米 に力を入れており、安心安全な高品質良食米なこめづくりを徹底しています。
12年には、この米をプライベートブランド特別栽培米<神守米>として商標登録して、販売、他の産地 との品質の差別化を図り、神守地域の米の美味しさをPRしています。
自家堆肥は、自家で発生する米ヌカや籾殻に近隣の畜産農家から購入した牛糞、しょうゆ製造会社から購入した 醤油粕を混ぜて製造しており、資源の有効活用にも繋がっています。

作付けにつきましては、18年に一部の水田で、<あいちのかおり>から<コシヒカリ>に品種転換し、直播を 取り入れて、育苗経費のコストダウンや労働力の分散、一層の所得向上を図りました。
18年の直播の作付け割合は、26% (15.9h) 。また<神守米>は、25% (15.5h) の作付けとなりました。

販売面では、いち早く、玄米色彩選別機を取り入れ、異物や害虫米を取り除き、高品質米の出荷に努めています。 当組合は、消費者との交流会も前向きで、<神守米>の販売先9割以上を占める生活協同組合の組合員に対して 、毎年、田植えや稲刈りの農作業体験イベントを実施しています。毎回、およそ40組80人の親子がこのイベント に参加し、農業への理解を深めてもらったり、<神守米>への愛着を持っていただいています。 イベントは、当該生活協同組合が、事務手続き、当組合が圃場の提供と講師を分担し、共同で開催しています。

◆取組みの具体的効果
農作業体験イベント等を実施して、消費者に同組合の米づくりを知ってもらうことにより、米づくりの大変さを理解 してもらえ、同組合や同組合から出荷される<神守米>への安心感や信頼感を向上させています。ここ数年、地域での 同組合の信用が高まり、18年には、約62haを耕作しました。生協が発行する<たより>で毎回、同組合の水稲づくりを 紹介をしているので、消費者との距離が一層近くなっています。

◆今後の展開方向
同組合では、地域の耕作放棄田増加防止や担い手に作業面積が集中しても作業できない所が発生しないように 集落の中で協力し合い、一丸となった米づくりをしていきたいと考えています。集落全体で米作りに取り組むことで お米のブランド力が一層高まると考えています。
19年の作付け予定面積は、直播の割合を一層高め全体の28%(23.2ha)まで、<神守米>を36%(30.0ha) までに増やす予定です。将来的には、<神守米>を50%(41.5ha)までに増やしたいです。

◆取組みに係る問題点と解決策
近年、異常気象等に伴う米の品質が問題となっています。さらに、カメムシ等害虫の発生による被害や着色粒が深刻 となっており、収穫物に異物や害虫粒等の混入が多くなってきています。そのため、いち早く玄米選別機を取り入れ、 異物や害虫粒を取り除き、高品質米の出荷に努めています。
また、消費者は特別栽培米と減農薬米の違いなどが良く分からず、感覚的に捕えていることが多く、実際、特別栽培米 より、減農薬米のほうが消費者に安全安心なものと思われやすい。同組合では、農作業体験イベント等を実施して、 消費者と交流することで意思の疎通を図っています。

◆今後の展開
@作業面積の増加対策
少子高齢化、兼業農家等による担い手の作業面積の増加や食文化の多様化による 収穫米の供給ルートの多様化は、近年必須条件であり、農水省当局の各種セミナー (ビジネスマッチング等)の参加、活用は勿論のこと、栽培事業者仲間との任意勉強・ 研修会<減農薬栽培協議会>を組織し、農政当局・問屋を含め、顔の見える生産者と 販売ルート開発に取り組んでいます。

A消費者PR
地産地消の活動は、大手のスーパー等への<神守米>直販努力は、総論賛成、各論反対で 十分な理解を得るには課題が山積しています。
愛知県産「あいちのかおり」の広報かは、官民協力が不可欠です。 適正価格で、ココファーマーのこだわりの良食米を多くの人にご賞味頂ける喜びを迎えられるよう 研鑚しています。

B行政のサポート
<お米>のみでの販売チャンネル開発は、お米のブランド志向がある業界では 経営の安定に努力が必要であり、地元生産の食材事業者との共販も選択肢であり、 それぞれの担い手の情報交換と事業化・商品化に取り組みます。

農業指導の段階から出口の開発や健康志向の観点で、お米をめぐる食育の啓蒙や 米食関連レシピ・栄養価等々のソフト部分のサポートを希望しています。

担い手養成は、栽培技術の時代からセールスファマーの育成が自立の要素です。 機械、器具、箱物助成と平行して、知的財産への助成、補助制度を希望しています。